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あとがき


数ある同人作品の中から、『ミレーナ姫の手紙』を聴いて下さったみなさま、どうもありがとうございます。ひらのみふみです。

前作『シグリッド』の反省を生かし(?)、今回の台本はそこそこ早めにできていた分、個人的には「やっとこさ完成なのか……」と感じています。
去年の春の新譜『アレータ』で、銀髪の少女アレータと、島の姫ミレーナが出会い、秋の新譜『シグリッド』でシスター・シグリッドが登場しました。『アレータ』の作品では、姫の名前は朗読には出てこなかったのですが、実は歌詞カードの絵の中にはちゃんと書いてありました。みなさん、お気づきでしたか?
遂に今回、ミレーナ姫が主人公になりました。そして、アレータ、シグリッドも登場し、ようやく3人が出揃いました。自分で言うのもなんですが、ここまでの話が長い!(笑)ひらのの頭の中では遠の昔から3人は会っているのですが、世間的にはこの作品が公表されることでやっと3人が出会えたことになります。

今回の作品について。
「想いを伝えることは、難しいんだけど大切だよね」みたいなことを作品に込められたらいいなぁ、と思いながら作っていましたが、いかがだったでしょうか。タイトルもわざと「ミレーナ姫からの手紙」とはしていません。
ひらのと個人的に親しい方は特によく知っているでしょうが(苦笑)、ひらの自身、結構暑苦しい性格をしています。時に熱くなりすぎます。人生のこれまでの中で、それが良い方向に働いたこともあれば、悪い方向に働いたこともあります。悪い方向に働いたことの方が多い気もします。そんな性格だからこそ、誰かを応援したいという時に、「自分としてはほんのちょっと応援しているだけのはずが、受け取る相手からしたらものすごい応援を受けているようで、それはそれで負担に感じひんやろか?」と思うことがしばしばあります。
人の性格が十人十色である以上、想いを伝えたいという気持ちの持ち方、想いの伝え方も十人十色だと思っています。そして、想いの伝え方が人それぞれで異なるからこそ、想いのすれ違いが生じ、さらに気持ちの変化を生み……と、新たなドラマ(と言っては大げさですが)が生まれていきます。そんなドラマの中には、想いの衝突が生じることもあります。が。想いが衝突することもあるんだけれど……、というのを込めながら作っていました。

朗読の方は野原沙恵さんからスタートして、ヨッシ~バランさん、stellaさん、南原光香さん、深山亜木さん、高野ぱぐさん、天合正太郎さん、そして如月梢さんと高橋そらさんまでリレーしていただきました。自分で書いた台本ですが、みなさんにとても良い感じに読んでいただき、「いいお話やなぁ、誰書いてん?自分かー!!」と勝手にひとりで騒いでおります。自己満足万歳。
絵については、『シグリッド』に引き続き、谷空木まのみさんにお願いしました。CDジャケットとサイトの絵で、わずかに違うところがあるのですが、どなたかお気づきでしょうか?

さてさて、次回の作品ですが。
『アレータ』『シグリッド』で撒き散らしてきた伏線を、今回ある程度は回収しましたが、また新たな伏線を散らしてしまった気がします。たぶん。自意識なく伏線を撒き散らしてしまっているため、回収するのが大変です。(←
実は次回のおはなしは、既に頭の中で誰を主人公にするのか決めているのですが……。それは「おたのしみ」ということで取っておきましょうか。
また、とある島のおはなしの世界でお会いできますように。


ひらの みふみ 拝




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