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♪ 朗読を聞く ♪
朗読:千由
祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。
(ぎおんしょうじゃのかねのこえ
しょぎょうむじょうのひびきあり
さらそうじゅのはなのいろ
じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず
ただはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ
ひとえにかぜのまえのちりにおなじ)
繁栄を謳歌した者の行く末とは、日本の平家物語に限らず、
この島の歴史でも同じことだったようである。
永きに渡り、この島を統(す)べた者も、
遂に最期の時を迎えた。