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ここは、世界中の富が集まると言われる豊かな島。
それゆえに、盗賊たちの侵入が絶えない。
彼らは富を奪い取り、自らの力を誇示せんとするのだ。
人のいない入り江に船で乗り付けるもの、
堂々と貿易商のふりをして入ってくるもの。
島の警護をどれだけ強固にしても、
あの手この手を使って、部外者が侵入してくる。
富の集まる場所とは、得てして、
ならず者が集まる場所でもあった。
だからこそ、島には騎士団がいくつも結成されており、
平穏な人々の生活に忍び寄る闇を払っていた。
今回の盗賊達はなかなか手ごわく、
島の人々は戦々恐々とした日々を送っていただけに、
騎士団が盗賊達を一網打尽にした知らせは
いつも以上に人々を安心させた。
今日も島に、やわらかな日差しが降り注ぐ。